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神戸ひだまり法律事務所のスタッフブログです。法律のことは事務所に任せて,それ以外の日々の出来事などを綴っています。

「だいじょうぶ だいじょうぶ」


久々に絵本の紹介です。

私の口癖の一つに「だいじょうぶよ~」という言葉があるのですが,ちょっと不安な時に「大丈夫だよ」と言ってもらえると,なんとなく少し不安が和らぐような気がしませんか?
もちろん,それでも不安は解消されないかも知れませんが,大丈夫。と言ってもらえると少し気持ちが落ち着くような,おまじないのような言葉です。 

 

だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)

だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)

 


この絵本は,“ぼく”と“おじいちゃん”のお話です。

小さい“ぼく”は,おじいちゃんとの散歩のなかで,色々な出会いと発見をします。
でも,困ったことや怖いことにも出会うようになり,“ぼく”は不安になります。
そんななか,おじいちゃんはいつも手を握って,「だいじょうぶ だいじょうぶ」とつぶやいてくれます。

「だいじょうぶ だいじょうぶ。」 それは,むりして みんなと なかよく しなくても いいんだってことでした。

 

「だいじょうぶ だいじょうぶ。」 それは,この よのなか,そんなに わるい ことばかりじゃ ないって ことでした。

 


そして,その言葉を何度もおじいちゃんとぼくが繰り返すうち,困ったことやこわいことも少しずつ大丈夫になっていきます。

けんちゃんとも くみちゃんとも,いつの まにか なかよく なりました。

 

なんども ころんで けがも したし,なんども びょうきに なりました。
でも その たびに,すっかり よくなりました。

 

この絵本は,お話もとても素敵なのですが,絵もとても温かみがあり,不安な“ぼく”を見守ってくれるおじいちゃんの優しさが伝わってきます。

そして,ここまでのお話でも心に響くものがあるのですが,この絵本で最も感動したのは最後の場面です。
最後は,大きくなった“ぼく”が,年をとったおじいちゃんの手をにぎって,何度もこの言葉を繰り返してあげるのです。
これはぜひ実際に読んでいただくと,本当に感動することと思います。
私も,この絵本を読むたびに,最後はどうしても泣けてしまいます・・・。


生きている限り,全てがうまくはいかないかも知れませんし,何かしらの心配や不安もつきませんが,「だいじょうぶ」と自分にも言い聞かせつつ,誰かにも「だいじょうぶだよ」と心に寄り添えられたらいいなと思います。