ひまわりが咲く季節ですね。
少し前に「業火の向日葵」という映画を見に行きました。
そう,“たった一つの真実見抜く,見た目は子供,頭脳は大人。その名は名探偵コナン!”の映画です。
この映画ではゴッホが描いた名画「ひまわり」が物語のカギとなっています。
なんでも,ゴッホは短い37年の生涯のなかで,ひまわりの絵を11点描いており,内,4点はパリで描かれた切り花のひまわりですが,残りの7点は全て,晩年に南フランスのアルルで描かれた花瓶に活けられたひまわりだそうです。
このアルル時代のひまわり7点の内,現在鑑賞することができるのは5点。
その内,1点は東京の損保ジャパン日本興亜美術館に展示されており,日本でもゴッホのひまわりを見ることが出来ます。
しかし,実はもう1点,日本にゴッホのひまわりが存在したそうです。
それが,1945年の兵庫県芦屋市への空襲によって焼失した,通称「芦屋のひまわり」です。
白樺派の作家・武者小路実篤の思想に賛同した実業家の山本顧弥太氏が,白樺美術館の構想を実現すべく,私費を投じて購入したそうですが,芦屋にある自宅に保管されていた際に,空襲によって焼失されたそうです。
こんな身近な地にゴッホのひまわりがあったとは知りませんでした。
絵画のことはさっぱり分かりませんが,ひまわりの絵は明るくいきいきと描かれることが多いですよね。でも,ゴッホのひまわりは少し枯れかけたものもあり,それが何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
確かに,ひまわりって,背丈が大きくて花も大きく咲く分,枯れかけたその姿は大きくうなだれているようで,明るい反面,陰も感じさせるような気がします。
ゴッホが何を想ってひまわりを描いたのかは本人しか知るよしもなく,黒の組織と同様,謎ですが,きっと心に訴えかけるものがあったに違いありません。
私もひまわりに負けないように,大きく成長していけたら,と思います!