法律事務所で働く事務員の方たちなどを対象にした,「事務職員能力認定試験」なるものがあります。
これは,日本弁護士連合会が実施しており,毎年7月に試験が行われます。
事務員として必要な知識を問われるものなのですが,通常の民事訴訟の送達や管轄について問うものから,競売手続きや執行手続きに関するものもあり,さらには,相続や離婚などの家事事件,破産手続きなど色々バラエティ豊か(?)な出題範囲となっております。
4肢択一のマークシート方式なのですが,選択肢の中で明らかに違うと分かるものもあれば,ちょっとどっちか迷うものもあり,なかなか頭を使います。
っていうか,これ,事務員が知っておかなきゃならないの?ど,どうしよう・・・という問題も中にはありました。(私だけ?)
私は,この試験が初めて実施された2009年7月の第1回試験を受験しました。
当時は,試験の前年秋ころから研修を受けなければならず(全8回のうち5回以上),そして,法律事務所に通算2年以上勤務している事務職員の方しか受けられませんでした。
しかし,近ごろは,出願時点で法律事務所などに勤務している事務職員であれば,研修を受けていなくても受験可能なようです。(研修の受講は受験要件ではありませんが,引き続き研修は内容を充実させて実施されているようです。)
ともあれ,何とかかんとか合格することができ,「合格証書」が送られてきたときは,大人になってから賞状なんてもらったことのなかった私は,とっても嬉しかったです。(あと,成績通知書も一緒に送られきて,自分が何人中何位だとかもしっかり分かります・・・)
普段の業務の中で必要な知識を今一度整理するのに,研修や試験はなかなかいい機会だと思います。
私もたまにはお勉強したいと思います!